儒家の始祖 孔子は、春秋時代の中国の思想家、哲学者。
氏は孔、諱は丘、字は仲尼(ちゅうじ)。
ちなみに、三国志に登場する、北海の太守 孔融(字は文挙)は、孔子より20世の孫とされています。
孔子の死後約四百年かけて孔子の教えをまとめ、弟子達が編纂したのが『論語』である。
三国志の時代には、論語は成立していないと思われますが、思想・概念はすでに確立していたと思われます。
主な教義として、堯・舜、文武周公の古の聖賢の政治を理想として、家族や君臣の秩序を守ることなどが挙げられる。
孔子やその弟子たちは儒家と呼ばれ、「諸子百家」の一つに数えられる。
また、儒教を自らの行為規範にしようと、儒教を学んだり、研究したりする人のことを儒学者、儒者、儒生などと呼びます。
三国志では、「儒者」と呼ぶことが多いようです。
曹操が、「腐れ儒者!」とか罵る場面も出てきたりします。
唐の時代に仏教の教えが台頭するまでは、儒教が人々のモラル・行動規範として絶大な影響力をもった教えであることは、間違いないと思います。