優柔不断がゆえに、そのことに後悔して、またグチグチ思い悩んでしまう。
ただ、日常の些細なことでも、なかなか決断できない方もいますよね。
優柔不断の5つの性格タイプ
優柔不断な人の性格は、下記の5つの種類に分かれます。
②即断できずに先延ばしにする
③決断しても後悔や不安を抱える
④自分の意見がない
⑤解決方法がわからず思考停止になる
優柔不断対策1 完璧主義を捨てる
日々の生活は、選択と決断の連続です。
しかし、その中で重要な決断はどれほどあるでしょう。
毎朝の食事のメニューと一生を決めるような結婚などといった決断とを、
同じように考えることは客観的にみて滑稽ですよね。
しかし、自分のこととなると気づかないこともあるものです。
完璧主義は、プラスの要素のように感じられるかもしれないが、
決断力を高めるためにはマイナスに働く場合が多いものです。
完璧主義の5つのマイナス要素
●サンクコストを過度に気にする
●失敗を避けるために挑戦も避ける
●自分の高い基準を周囲に押しつける
●欠点やミス、失敗をいつまでも引きずる
●意思決定や行動を起こす前に悩みすぎる
完璧主義者は、いかなる状況下でも最高最善の選択をしようと意欲を燃します。
たとえそのような必要がない場合でも。これが、意思決定の停滞を招きます。
ちょっとした商品を購入するにも、ネットでレビューを徹底チェックしてしまう。
悪いレビューがあると、ほかにもっといいレビューの商品はないかさがしてしまう。
結局すべての面で高評価の商品がなく、購入に至らない…
そんな方です。
これがビジネスであれば、作業は効率化できなかったうえ、上司や取引先からは「優柔不断」「要領が悪い」という評価になりかねません。
●サンクコストを過度に気にする
些細な過ちをいつまでも引きずる傾向のある完璧主義者は、回収不能なサンクコスト(埋没費用)を出してしまった場合、何としてでも取り戻そうとしてしまいます。
過去の失敗を引きずり、より完璧にしようと考えてしまいます。
無駄な時間と労力を費やしてしまいます。
●失敗を避けるために挑戦も避ける
完璧主義者は、新しいことには完璧に準備して取り組みたいと考えてします。
実際に行動までたどり着ければよいのですが、その前にあきらめてしまいます。
●自分の高い基準を周囲に押しつける
完璧主義者が極めて厳格な基準を課すのは、自分自身に限られている場合はよいのですが、
周囲にも同じ高い基準をクリアするよう求めるようになると、弊害も出てきます。
相手のあら探しをしたり、多くを求めすぎたりすることは、対人関係性を損なうだけではなく、
自身の評価も下げる結果になります。
●欠点やミス、失敗をいつまでも引きずる
完璧主義者がどんなに小さなミスもしないよう、努力を重ねる理由の1つは、過去の失敗を引きずっているからです。
心理学用語では「反芻(はんすう)」と呼び、これから起こるかもしれないことではなく、すでに起こってしまったことに対して過度に考え込むネガティブな思考です。
反芻は、感情的ストレスを増大させ、イライラや抑うつを引き起こすとともに、パフォーマンスの低下や人間関係にも深刻な悪影響を及ぼしかねません。
完璧主義をすてる4つの方法
●迅速な決断と行動を促すためのヒューリスティクスを開発する
●「どうすればあと1%改善できるか」を考える
●「反芻」を断ち切る方法を身につける
●失敗からではなく、成功から学ぶ
過去の失敗と向き合うことは、反芻を引き起こし、ネガティブな思考に陥りやすくなります。
成功から学ぶと、結果に至った道筋を振り返ることで、たとえトラブルがあったり、準備万端ではなかったりしても、満足のいく成果を出せたことを再確認することができます。
完璧主義でなくても成功している、他人のケースや著名人などを参考にするのもいい方法です。
●迅速な決断と行動を促すためのヒューリスティクスを開発する
ヒューリスティクスとは、毎回ではないがある程度の頻度で、よい判断を導き出すことを目指す経験則のこと。ヒューリスティクスの開発は、より迅速な意思決定がもたらすメリットと、行動を遅らせて長い時間考えることがもたらすメリットのバランスを取るのに役に立ちます。
レストランを予約したい場合、まず5つの条件を設定し、そのうち最低4つを満たすものを選択する
仕事の依頼を受ける際は、時給1万以下のものは受けない。
1万円未満の価値しかない仕事より先に、1万円以上の価値のある仕事を優先する。
などといったもの
過去の経験などから、自分の中での優先順位や判断基準をあらかじめ絞り込み、リストアップすることで、スムーズに満足できる決断をくだすことができます。
●「どうすればあと1%改善できるか」を考える
問完璧主義者は、問題解決のために物事を逆に複雑にしてしまいがちです。
完全無欠を目指すため、わずかな改善に対して否定的になってしまいます。
だが、「どうしたら自分の行動をいまより1%だけ改善できるか」と考えると、想像以上に簡単な方法があることに気づく場合も少なくありません。
●「反芻」を断ち切る方法を身につける
「反芻」をうまくコントロールできるようになれば、失敗や欠点を受け入れやすくなる。
何か1つのことをグルグル考え始めていることに気づいたら、それに執着して思い詰めることが本当に自分にとって役に立つのか、自問自答してみよう。
反芻していると、起きてしまった問題をグルグル頭の中で思い悩んでいるだけで、問題解決しているわけではありません。
反芻することで機嫌悪くなったりするようなら、いっそ吹っ切ってしまったほうがよい。
完璧主義のマイナス面や、完璧主義が生産性や心身の健康、職場や家庭での人間関係にどれほどの悪影響を及ぼすかを理解することが大事です。
優柔不断対策2 期限を明確にする習慣をつける
決断するまでの期限を明確に設定することも、優柔不断を改善する方法の一つです。
日頃から、「何日までに返答する」「何分以内に決める」とタイムリミットを明確に設定することで、素早く決断する習慣がつきます。
昼食のメニューなどといった些細なものから、始めるとよいと思います。
締め切りが設定されているものでも、自分のなかで少し早めに締め切りを設定しておくことが重要です。
期限を明確にすることで、ダラダラ考えることを避けられるため、的確な判断力も身に付けやすくなります。
自分では判断を誤ったと思っても、意外と他人にとってはどうでもよい些細なことであることがほとんどです。その後悔は、次に生かせばよいのです。
優柔不断対策3 他人から学ぶ・書籍から学ぶ
どうしても、明確な答えを出せない問題の場合は、ほかに頼るしかありません。
ただし、判断を丸投げしてしまっては、自身の成長に繋がりません。
一番簡単のは、他人に聞くことです。
ただし、明確な答えを出している人の答えを聞くのではなく、答えに至ったプロセス・手法・判断基準を学ぶのです。
身近に的確な人物がいない場合は、問題に関する書籍を参考にするのもよい方法です。
その際も、1冊では考え方が偏るので、少なくととも3冊程度は読むと効果的です。
必ずしも熟読する必要はありません。同じジャンルの書籍を複数読んでいくとどの本にも書いてある重要なポイント自然と浮き彫りになってくるものです。
小説なども、効果があるという報告があります。
最近の神経科学の研究によると、文芸小説を読むことは、人々が共感力や心の理論、クリティカル・シンキングを養うのに役立つという結果が出ています。
読書となると、知識を得るための行為とつい考えがちです。
しかし研究によれば、フィクションはノンフィクションよりもはるかに重要な恩恵をもたらすそうです。
フィクションを読むと社会に対してより鋭敏になり、他人の動機を理解する能力が磨かれるようです。
まとめ
優柔不断を改善する方法
1.完璧主義をすてる。
2.期限を明確にする習慣をつける。
3.他人から学ぶ・書籍から学ぶ。
以上でした。
これを意識することで、あなたの優柔不断という周りの評価も変わっていくことでしょう。
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